[95] 三菱電機、家庭内の省エネを支援する「エネルギー管理システム」を開発 2009/02/23 07:57:58 

次世代ネットワーク(NGN)を利用した新しいサービス
HGWによる「エネルギー管理システム」を開発


 三菱電機株式会社(執行役社長:下村 節宏)は、次世代ネットワーク(NGN)などの信頼性の高い通信ネットワークに接続したホームゲートウェイ(HGW[※1])により、家庭内の省エネを支援する「エネルギー管理システム」の試作システムを開発しました。

※1: Home Gateway

<開発の背景>
 近年、通信品質と安全性が確保されたNGNなどの通信インフラの導入が進められており、ホームゲートウェイを通じて家庭内のさまざまな機器の制御などが期待されています。中でも、家庭のエネルギー消費を外部から監視して機器を制御し、省エネを推進するサービスへの期待が高まっています。
 一方、温度調整など、使い方による省エネも有効で、省エネに関する表示を行うと使用者の節電意識が高まって5〜15%の省エネ効果が得られ、消費電力などの具体的数値を表示するとさらに効果が高まると言われています。ところが、各家電機器の使用状態を把握するにはこれまで個々の家電機器、あるいはコンセントに通信アダプターが必要とされ、費用面からも導入が困難でした。
 当社は今回、NGNなど、通信インフラに接続して家庭内の省エネを支援するエネルギー管理システムの試作システムとして、分電盤に取り付けるだけで家庭内の総消費電力量と各家電機器の使用状態を検出し、HGWを通じて使用状況をテレビなどに表示するシステムを開発しました。

<主な開発成果>
1.家庭内の総消費電力量と各家電機器の使用状況を検出する「ライフパターンセンサー」を開発
 分電盤に取り付けるだけで家庭の総消費電力量と各家電機器の使用状況を検出するライフパターンセンサーを開発しました[※2]。ライフパターンセンサーは、電流波形から各家電機器固有の波形を検出し、稼働中の機器を判定するので、家電機器ごとにセンサーを取り付ける必要が無く、情報をHGWへ送信します。総消費電力量や家電機器の使用状況が検出できると、省エネ対策に役立つだけでなく、高齢者世帯の生活状況を見守る手段としての活用も期待できます。

※2:2009年1月12日 民生機器関連の国際学会(ICCE−2009 1.1−1)で発表済み

2.HGW搭載用ソフトウェアを開発
 ライフパターンセンサーで測定された総消費電力量と各家電機器の使用状況の情報を家庭内のデジタルテレビなどのモニターを通じて表示(見える化)する機能と、将来的に各家電機器の制御を実施する際に必要となる機能を含んだHGW搭載用のソフトウェアを開発しました。本ソフトウェアは、家庭内のエネルギー消費状況を外部ネットワーク上のサービス事業者などへ提供したり、各家電機器の省エネ制御に必要となるソフトウェアをダウンロードしたりすることで、買い替えなどによる家電機器の変更やサービスの追加にも柔軟に対応できます。

<今後の展開>
 本システムは、家庭内の総消費電力量と家電機器の稼働状況をライフパターンセンサーで監視し、HGWによりテレビなどのモニターに表示(見える化)することでユーザーの省エネ意識を高めるほか、将来的にはそれらの情報を遠隔のサービス提供会社に集約し、各家庭に省エネアドバイスや省エネ制御情報を配信することでHGWによる省エネを実現する基盤となるものです。エネルギー管理は電力事業者や通信キャリアの付加サービスとして需要が見込まれており、早期の実用化を目指します。

<特許>
 国内7件出願中


<開発内容に関するお問い合わせ先>
三菱電機株式会社 情報技術総合研究所 業務部
〒247−8501 神奈川県鎌倉市大船5−1−1
FAX:0467−41−2142
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